2010年11月21日日曜日

【Mac】iGeek Drive Genius 3 には気をつけろ!

メインに使っている iMac 27inch の速度が遅くなって,ハードディスクがゴリゴリ音を出し始めたので,デフラグをしようと思い立った.

Macはバックグラウンドでデフラグしてくれるとの事だが,5メガバイト以下のファイルのみであるとの話もある.全く必要ないという断言する人もいれば,デフラグした結果,軽くなったという人もいる.なんであれ,ハードディスクであることには変わりないので,何らかのケアは必要であると考えられる.実際には OnyX など使いながら,パーミッションのエラーぐらいはケアしていたのだが.

ちょっと小金が入ったので,デフラグしてみようと iGeek のDriveGenius3を購入した.(リンクは貼らない.貼ってやらない.)デフラグだけでなく,種々のハードディスクドライブのメンテが出来るソフトである.メーカー曰く,「アップルも公認した」とのこと.

(褒める所から書きたいので)最初に使った感想は
・なんとなくブートが早くなった気がする(ポジトロフィー効果だとおもう)
・ゴリゴリ音はしなく成った(これは確か)

実際に600ギガもデータがあるので,デフラグには5時間係ったが,職場に放置して帰り,朝帰ってリブートしてみてちょっと感動はした.


以下が問題である.


なんと,この iGeek の Drive Genius 3 は 現行の iMac, Macbook Air, Macbook Pro のブートドライブのデフラグができないのである.iMac 27inch は私のPCでテスト済み.Macbook Airも同様(11 inchモデルもあるやつの13inch版).Macbook Proは職場にあるやつで試したが,2010年11月21日現在の現行モデルと,1つ前のモデル両方でブートドライブのデフラグができない.(ちなみに 最後の黒Macbook でもダメでした)

私の回りのPCはシングルパーティションのPCばかりなので,殆どデフラグができないのである.

メールで問い合わせをした所,以下のような解答を頂いた.


***

御連絡ありがとうございます。
お調べしたところ、お使いの機種は最新版のHDで、Apple社がまだブート対応していなかったもののようです。(アップル社側の技術的な理由によるものです)


現在、Apple社から、最新のHDに対応するBootable DVD開発キットがまだわたしどもに配布されていません。でき次第、ご案内しますので、お待ちいただけますでしょうか。


お待ちいただき申し訳ありません。
よろしくお願い致します。


また、もし外付けディスクなどからシステムの立ち上げが可能な環境をおもちでしたら、そちらの外付けディスクにドライブジーニアス3をインストールして立ち上げていただきますと、内蔵ディスクへのメンテナンス作業をご実施いただけます。


サポート


****

HDってなに?
外付けディスクってなに?

もう一度問い合わせした結果,(たぶんメールを書いた人が変わって,)親切丁寧な対応をしていただいた.

****


1) 起動システムを作成するUSBを接続し、Mac OS XのインストールDVDをドライブに装填し再起動をします。再起動時には、"C"キーを押したままにして下さい
2)Mac OS Xの言語選択スクリーンが表示されたら、日本語を選択し、そのまま続きをクリックして続行
3)Mac OS Xのインストールスクリーンが表示されます
4)Mac OS Xのインストール先に、外付けハードディスクを選択(選択したオプションは、ウィンドウ下部に表示)
注意:Mac OS Xのインストール先を選択する際には、注意して下さい。外付けハードディスクを選択し、内蔵ディスクなどを選択しないで下さい。
5)インストール作業が完了したら、"option + alt"キーを押しながら、再起動
6)起動先の選択画面では、今インストールをおこなった外付けディスクが表示されている事を確認して、新しい起動ディスクとして選択
7)外付けディスクからの起動後、ドライブジーニアス3をインストール。これで内蔵ディスクに対してドライブジーニアス3の全ての機能を利用できます。


***

以上のような方法を習ったので,実際にやってみて,無事デフラグができた.

しかしながら,1通目のメールにはさすがに・・・
アップル社と書いたり,Apple社と書いたり支離滅裂なところがある.しかも,内部専門用語をそのまま書く.(昔,ファミレスに行って,「ナイフが来てない」と言ったら,「シルバー来てませんでしたか?」といわれたのを思い出した)しかも,Apple社側の技術的な問題であり,しょうがないと来た.

http://www.igeekinc.com/products/drivegenius3.html

結局貼ってしまったが,このサイトを目をさらにして見て欲しい.上記のような,現行のMacではブートドライブのデフラグができないと記述がFAQには

以上で問題が解決しない場合、support@igeekinc.comにご連絡ください。その際コンピューターを購入した日付(正確でなくて結構です)を教えていただければと思います。過去に最新の機種でそれまでのBoot CD/DVDが起動できなくなるという問題(Apple側に起因)が起こっています。


とだけ書いてある.これを読むと,「過去に」と書いてあるため,現在はブート出来ると読み取れる.


DVDブートの場合
どのOSでも対応

とまで書いてある.

現在、Apple社から、最新のHDに対応するBootable DVD開発キットがまだわたしどもに配布されていません。でき次第、ご案内しますので、お待ちいただけますでしょうか。


というのが iGeek から私への返答である.

私のPCが未来から来たのでなければ,現行のPCは2010年11月21日現在,対応していないはずである.

改善は求めない.
ただ,買おうと考えている人の参考になれば良いと思う.


ちなみに,DVDの書き込みエラーかと重い10枚くらい焼きましたw

2010年11月10日水曜日

【ODE】【Eclipse】【Mac】ODE を使用したシミュレータの開発

もうタグ多すぎ・・・

EclipseでのC++の設定と,ODEのインストールが済んだら,プログラムの作成をする.

Eclipse のファイルエクスプローラ上で New Project を選択し,新しいプログラムを作成する.この際,ファイルエクスプローラを 右クリック > New > Project を選択することにより,プロジェクトが作成できる.プロジェクトは下部のリストから C / C++ > C++ Project を選択し,Next をクリック.次のダイアログに移動する.
2ページ目のダイアログでは,上部の Project Name: のところにプロジェクト名を入力する.適当な名前を入力するとよい.その後,下のリストから下の方にある Makefile Project > Hello World C++ Project を選択し,終了する.これにより,空のプログラムとメイクファイルを使用したプロジェクトができる.

ODE のインストールしたディレクトリが / ディレクトリにおいてあるものとし,以下のメイクファイルを用いることにより,ビルドができるようになる.依存関係のファイルを保存するためにプロジェクトのルートディレクトリに deps というフォルダを作っておく.

なお,1行目の Project_Name には設定したプロジェクト名(メインのプログラムファイルになっているはず)を入力.2行目の Added_ProgramN には,プロジェクトにプログラムのファイルを追加した場合は,入力..o をつける.

10 / 11 / 2010 追記
実行時に
Launch failed. Binary not found.
とダイアログが表示されて,実行できない場合は実行の設定をする.

1.プロジェクトのフォルダを右クリックして,Proparties を選択.
2.左の一覧から,Run / Debug Settings を選び,右の New を選びダイアログを表示させる.
3.C / C++ Application を選んだ上で,C / C++ Application: の欄に Browse.. からワークスペース内の実行ファイルを選択する.

これでRunをクリックするだけで実行されるはず.

*** 以下,Makefile 例 ***

PROG = Project_Name
OBJ = Added_Program1.o Added_Program2.o ...

CC = g++-4.2
SRC = /ode/ode/src
_PRG_INCLUDE = ./include
PRG_INCLUDE = ../include
ODE_INCLUDE = /ode/include
#DRAWSTUFF = "\"/ode/drawstuff/textures\"" 
DRAWSTUFF = /ode/drawstuff/textures
LIBTOOL = /ode/libtool
LIBDRAWSTUFF = /ode/drawstuff/src/libdrawstuff.la
LIBODE = /ode/ode/src/libode.la
LIBDRAWSTUFFa = /ode/drawstuff/src/.libs/libdrawstuff.a
LIBODEa = /ode/ode/src/.libs/libode.a

DTP = -DDRAWSTUFF_TEXTURE_PATH=$(DRAWSTUFF)
FRAMEWORKS = -framework OpenGL -framework GLUT

.SUFFIXES: .cpp .o

all: $(OBJ)
$(CC) -DHAVE_CONFIG_H -I. -I$(SRC) -I$(_PRG_INCLUDE) -I$(PRG_INCLUDE) -I$(ODE_INCLUDE) $(DPT) -DdTRIMESH_ENABLED -DdDOUBLE  -g -O2 -MT $(PROG).o -MD -MP -MF deps/$(PROG).Tpo -c -o $(PROG).o $(PROG).cpp
mv -f deps/$(PROG).Tpo deps/$(PROG).Po
/bin/sh $(LIBTOOL) --tag=CXX --mode=link g++ -g -O2 -o $(PROG) $(PROG).o $(OBJ) $(LIBDRAWSTUFF) $(LIBODE) $(FRAMEWORKS)  -lm  -lpthread
$(CC) -g -O2 -o $(PROG) $(PROG).o $(OBJ) $(FRAMEWORKS) -Wl,-bind_at_load $(LIBDRAWSTUFFa) $(LIBODEa) -lm -lpthread

.cpp.o:
$(CC) -DHAVE_CONFIG_H -I. -I$(SRC) -I$(_PRG_INCLUDE) -I$(PRG_INCLUDE) -I$(ODE_INCLUDE) $(DPT) -DdTRIMESH_ENABLED -DdDOUBLE  -g -O2 -MD -MP -MF deps/$*.Tpo -c -o $@ $<
mv -f deps/$*.Tpo deps/$*.Po

clean:
rm *~ *.o *.tmp $(PROG)

【ODE】【Mac】Mac (Snow) LeopardへのODEのインストール

ODE: Open Dynamics Engineのインストール方法を述べる.

1.ODEのファイルをSourceForgeからダウンロードしてくる.原稿の最新版のパッケージはode-0.11.1

2.しかるべき場所で展開し,内部に移動する.
tar xvf ode-0.11.1.tar
cd ode-0.11.1

3.(Snow Leopardのみ)ODEはSnow Leopardに対応していないため,以下のパッチを当てる.まずは,ode0.11.1-OSX10.6.patchをダウンロードし,展開した ode-0.11.1 の中に移動する.ode-0.11.1の中で以下を実行.
patch -p1 < ode0.11.1-OSX10.6.patch
これにてSnow Leopardでもエラーが出ずにインストールできる.Leopardの場合はやらない.その以前はしらない.

4.以下のコマンドを順次打って,インストールする.
./configure --enable-double-precision
make
sudo make install

5.場所を決めて,ODEのパッケージ全体を移動する.今回は / ディレクトリに置くことにして,以下を実行する.
cd ..
sudo mv ode-0.11.1 /ode

これにてインストール完了.

2010年11月9日火曜日

【Eclipse】C/C++開発環境の構築

Eclipseでなんでもかんでもやってしまおうという試みの中,ODEを用いたシミュレーションもEclipseで作成しようと考えました.
まずは,C/C++開発環境の構築から.

Eclipseをインストールしたのち,Help > Install New Software を選択し,Eclipseの拡張プラグインを入れる.インストールするパッケージは以下の通り.
C/C++ Development Tools
Mylyn Bridge: C/C++ Development
PTP RDT XL C/C++ Compiler Support
C/C++ DSF GDB Debugger Integration
C/C++ Memory View Enhancement
この際,
Work with: -- All Available Site --
を選択し,下の検索バーに C++ と入力すると見つけるのが大変楽である.
同時にインストールすると,依存関係で怒られることがあるので,その場合は面倒でも1個ずつインストールするのが安全である.

すべて入れると,C/C++のビルドができるようになります.
デフォルトでビルドできる他,Makefileを使用してもビルドができます.